亜麻仁(あまに)って何がすごい? 毎日の食事に取り入れたい、亜麻仁の栄養と食べ方

「亜麻仁(あまに)」という食品をご存じですか?
亜麻仁は、リネンの原料になる植物「亜麻(フラックス)」の種子です。
亜麻は、茎からはリネンの繊維がつくられ、種子からは「あまに油」がつくられる、私たちの暮らしにとても身近な植物。
私たちは、この亜麻という植物にこだわり、リネン製品だけでなく、亜麻仁を使った食品も製造・販売しています。
今回は、そんな「亜麻仁」について、どんな栄養が含まれているのか、どのように食べればよいのかをご紹介します。

亜麻仁は「栄養の宝庫」ともいわれるスーパーフード

亜麻仁には、私たちの体内ではつくることのできない必須脂肪酸「オメガ3」や、豊富な食物繊維などが含まれています。
さらに、ポリフェノールの一種であるアマニリグナンも含まれていることから、健康を意識する方に注目されている食品です。

亜麻仁の特徴を大きく分けると、次の3つです。

1.オメガ3脂肪酸「α-リノレン酸」

亜麻仁の大きな特徴のひとつが、植物性のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)です。
亜麻仁はエゴマとほぼ同じの油脂分の60%もがオメガ3で、他の植物油脂と比較して突出してます。
(例えば多いとされるクルミ油でも7.5%、オリーブ油は0.6%胡麻油には0.3%しか含まれていません)
オメガ3は、現代の食生活で不足しやすい脂質のひとつ。
健康的な食生活を考えるうえで、意識して摂りたい栄養素で
α-リノレン酸は、健康な血管や心血管の維持など、体のさまざまな働きに関わっています。
また、オメガ3には体内の炎症に関わる働きもあり、健康維持のために注目されています。

2.ポリフェノール「アマニリグナン」

亜麻仁には、アマニリグナンと呼ばれるポリフェノールも含まれています。
胡麻に含まれているセサミンも同じリグナンの一種ですが、亜麻仁には胡麻の10倍もの
リグナンが含まれ、亜麻仁に含まれるリグナンを「アマリグナン」と呼びます。
アマニリグナンは、植物由来の成分のひとつで、抗酸化作用が注目されています。
特に女性にとって気になるのが、女性ホルモンとの関係。
アマニリグナンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きをする「植物性エストロゲン」の一種として研究されています。
年齢とともにホルモンバランスの変化が気になってくる40代、50代の女性にとっても、毎日の食生活で取り入れたい食品のひとつです。

3.水溶性と不溶性、2種類の食物繊維

亜麻仁には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方で全体の24%も含まれています。
その中でも不足しがちな水溶性食物繊維が4割ちかくもあります。
食物繊維は、すっきりした毎日をサポートしてくれる大切な栄養素。
不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸の動きをサポートします。
一方、水溶性食物繊維は、水分を含んでゲル状になる性質があり、糖質の吸収を穏やかにする働きが知られています。
「食物繊維が足りていないかも」と感じている方にも、亜麻仁は取り入れたい食品です。

4.安心・安全な食糧

亜麻という植物は、寒冷・乾燥の栽培限界の近くでも育つ農作物です。
ロシアではシベリアの広大な大地で生産され、農薬や化学肥料も
滅多に使用されません。当社で輸入している亜麻仁の原料で
農薬が検出されたことはありません。もちろん遺伝子組み換えなどは
されておりませんので、希少な農作物であると言えます。

亜麻仁はどうやって食べる?

亜麻仁には、大きく分けて

・粒(ホール)
・粉末
・あまに油

の3つの形があります。
それぞれ使い方が違うので、普段の食事に合わせて選ぶことができます。
粒・粉末なら、いつもの料理にプラス
亜麻仁の粉末は、ヨーグルトやシリアル、サラダなどに加えるだけでもOK。
お味噌汁や焼き菓子などにも取り入れることができます。
「毎日の食事を大きく変えるのは難しい」という方は、まずはいつもの料理に少しプラスするところから始めてみるのがおすすめです。

あまに油は「かける」のがおすすめ

あまに油は、香ばしくナッツのような風味が楽しめます。
おすすめは、

・サラダのドレッシングに
・粉末納豆やお豆腐に
・スープに
・出来上がった料理にひとさじ

など。
あまに油は熱に弱く、加熱すると加齢を加速させるとも言われる過酸化脂質の発生を促すことに繋がります。
加熱料理には使わずに、料理の仕上げにかけて食べるのがおすすめです。
毎日の食事に、無理なく取り入れてみてください。

1日にどのくらい食べればいい?

亜麻仁を毎日の食生活に取り入れる場合、目安として
粉末なら大さじ1杯(約10g)
あまに油なら小さじ1杯(約4.6g)
程度が紹介されています。
まずは少量から、毎日の食事に取り入れてみるのもよいでしょう。
※青魚を食べた日は控えめにするなど、食事全体のバランスを大切にしながら取り入れてください。

あまに油は「酸化」に注意

亜麻仁の大きな特徴であるオメガ3。
一方で、あまに油は酸化しやすい油でもあります。
そのため、購入後は冷蔵庫で保存することをおすすめします。
当社のあまに油も、開封後はもちろん、未開封の場合でも冷蔵庫での保管をおすすめしています。
時間が経つと風味が変化し、常温では苦みを感じることもあります。
おいしく楽しむためにも、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。

海外では「フラックスエッグ」という使い方も

亜麻仁の粉末には、水分を含むとゼリー状になり、粘りが出るという特徴があります。
この性質を利用したのが、「フラックスエッグ(Flax Egg)」です。
海外では、卵を使わない料理やお菓子作りなどで、卵の代わりとなる「つなぎ」として利用されています。
作り方はとても簡単です。

フラックスエッグの作り方

材料

・亜麻仁粉末……大さじ1(約7g)
・水……大さじ3(約45ml)

作り方

1. 亜麻仁粉末と水を器に入れます。
2. フォークなどでよく混ぜます。
3. 冷蔵庫で10~15分ほど置きます。
4. とろっとしたゼリー状になったら完成です。
クッキーやマフィン、パンケーキなどの焼き菓子のほか、ハンバーグなどの「つなぎ」としても利用できます。亜麻仁ならではの、ちょっと面白い使い方ですね。

「健康のため」だけではなく、おいしく続ける

健康のために何かを始めようと思っても、毎日の食事を大きく変えるのはなかなか難しいもの。
だからこそ、
「いつもの食事に、少しプラスする」
くらいから始めてみてはいかがでしょうか。
ヨーグルトに亜麻仁粉末をひとさじ。
サラダにあまに油をひとまわし。
スープの仕上げに少し加えてみる。
そんな小さな習慣なら、無理なく続けやすいはずです。

私たちの「亜麻仁」へのこだわり

私たちは、「亜麻」という植物と長く向き合ってきました。
亜麻の茎からは繊維が取れ、リネンの糸や生地になります。
天然素材なのに機能性に優れ、リネンのお店Cadeau屋(かどや)ではリネンの生地や様々なリネン製品を販売しています。
その種子である亜麻仁についても、弊社ではシベリアの大地で育った亜麻仁を直輸入し、素材の魅力をできるだけ活かした食品づくりを行っており、
亜麻仁を使った「あまに油」や、亜麻仁をおいしく取り入れられる「あまに粥」など、毎日の食卓に取り入れやすい商品をご用意しています。
人間だけではなく、競走馬用の「あまに煮」や犬用の「あまにワン」の取扱もあります。
 
現在は、亜麻仁に佐賀県産玄米やトマトなどを組み合わせた新しい食品の開発にも取り組んでいます。
「健康のために我慢して食べる」のではなく、おいしく楽しみながら、毎日の食生活に亜麻仁を取り入れる。
そんな食卓のお手伝いができればと考えています。
気軽に始められる食習慣として、ぜひ亜麻仁油をお試しください。